看護師の本音と建前は、人材不足と業務過多が浮き彫りになっている厳しい現実があり、モチベーションを維持するのは一苦労です。

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看護師の理想と建前

 

看護師は「白衣の天使」などと称される事もあり、一見華やかな仕事に見えますが、
実際には離職率も非常に高く、過酷でストレスの多い職業です。

 

看護師を目指そうと思った時には、医療の現場で働く事に対しての理想を抱いていても、
実際に看護師として勤務に就くと厳しい現実が待っています。

 

看護師の理想と建前について、現役看護師の方が語った病院の現実仕事をする上の本音と建前について紹介します。

 

 

看護師の理想とは?

人によって理想は違うかもしれないですが、看護師の理想の定番は、人の命に携わる医療の現場で、
・少しでも多くの人の命を救いたい。
・患者の笑顔をみたい。
・常に冷静沈着で適切な処置や判断ができる敏腕看護師になっていきたい。
などといった、医療のプロフェッショナルとして、やりがいを感じながら仕事をしたいと考えている人が多いです。

 

他にも、
・堅い仕事でたくさん給料ももらいながら、リアルも充実させていきたい。
・世間体の良い仕事として、プライドを持って仕事をしたい。
・勉強とスキルアップを続けて看護師の仕事としてどんどんキャリアアップをしていきたい。
など様々な理想があります。

看護師を目指す人が思い描いているような理想は、中にはそれを現実の物に変えられる人もいますが、
大多数の方は実際に看護師デビューをすると、すぐに厳しい現実を目の当たりにして、理想が全て打ち砕かれてしまいます。

 

仕事へ対しての理想が高い人程、順応するのに苦労するのが看護師の仕事の特徴です。

 

 

 

人の命を軽く感じてしまう

看護師の理想の定番でもあるのが、1人でも多くの人の命を救いたいと思う事です。
非常に素晴らしい理想ですし、看護師1人の力量や判断で生死が別れる事も頻繁にあるのが医療業界です。

 

最初は全ての命に対して、全力で救う努力をします。
しかし、現実問題、どれだけドクターや看護師の処置が適切でも救えない命は多数あります。
消えていく命を見る事が多い仕事柄、徐々に命の瀬戸際でも、全ての処置に対して全力を出せなくなってきてしまいます。

 

助かった命と助からなかった命をたくさん見ていくうちに、
自分の中で、どうせこの命はダメだろう。などと判断をしてしまうようになります。

 

最初のうちは1%でも助かる見込みがあれば、気持ち的にも全力で取り組む事ができていても、
仕事をしているうちに、助かる確率が10%や20%あったとしても、どうせ助からないだろう。最低限の処置をしっかりしておけば、私のできる事はやった。などと簡単に考えてしまうようになります。

 

ドクターの指示を聞く看護師

生死の話であれば、最終的にはドクターの影響が大きいので、ドクターの指示通りやればいい。などと考える方も多いですが、同様に仕事をしている事によるマンネリ化などで、看護師の技量や判断が求められる処置などでも、全部が全部理想通り治せる訳ではない。などと消極的に考えてしまうようになります。

 

このように、看護師は実際に現場で働くと、正義感やモチベーションが現場を見ていくうちに、徐々に薄れていってしまい、人の命を軽く感じてしまうようになります。

 

人の命を全力で救う。といった理想を失った看護師は、看護師としてやるべき事はやる。といった建前だけが残り、それで助からなくてもしょうがない。という非常にドライな性格や考え方へと変わっていくのが現実です。

 

 

最優先事項が患者ではなく、職場の事情に変わってくる

看護師の仕事では患者への処置や判断は、常に患者にとって最優先でメリットにしたいと考える人も多いです。
その為には、同じ部署で働く、同僚の看護師やドクター、その他クラークや検査技師などと連携して
1人1人最善の処置をしていく事が理想に挙げられます。

 

しかし、現実ではチーム全体で考える、最も効率の良い対応はほとんどできない。といったケースが多いです。

 

事例を紹介すると、まだ職場で立場が弱い若手のAさんが、一つの仕事の処理をしている途中だったとします。
そこにベテラン看護師で怒ると面倒な先輩Bさんがやってきて、新しい仕事を頼まれました。
その部署ではその時点で手が空いている看護師が他にいるのですが、断ると面倒くさいので引き受けてしまい、
最初に処理していた仕事が遅れてしまう。

 

これはまだ軽い事例で、こんな事であれば、一般的な会社でも当たり前の事かもしれません。

 

しかし、もっとひどい事例を紹介すると、仕事がパンパンで他の看護師全員で分担してやらないといけない状況の時でも、
自分の好きな仕事しかやらず、面倒な仕事を回されると後から文句を言ってくる先輩がいたら、その先輩の事も配慮した仕事配分が必要になります。

 

このように、看護師の仕事の現実は患者が最優先というのは建前だけで、
現実には職場の人間関係や面倒な先輩の機嫌を伺う事が優先事項になってしまっているケースが多いです。

 

こうした、同僚などへの配慮ができずに、患者最優先で仕事を段取りする理想の形を貫こうとする人は、
先輩からイジメられるなどして、すぐに潰されてしまいます。

 

看護師は患者の為を思った適切な判断をする事よりも、職場の空気を読む事の方が重要視されている現実が待っています。

 

 

最終的には、やらなきゃいけないからやる。仕事を嫌々にこなすスタイルへ変わってしまう

看護師

現在の看護師の仕事の最大の問題点で、社会問題にもなっているのが、
看護師の人手不足と、業務過多です。

 

新人の頃は患者の為にできる事を考えて、仕事に責任感を持って取り組んでいたのが、
すぐに次から次へ増えていく業務量に一杯一杯になり、人の命を救うといった理想の形はいつのまにかなくなり、
やらなきゃいけないから処置をする。などといった、ネガティブな考えがどんどん増えてしまいます。

 

最終的には、モチベーションが下がり患者の処置をする行為が苦痛に変わっていってしまうのが、看護師業界の現実です。